生産者情報   Château Pierre-Bise (シャトー・ピエール・ビーズ)




原産地呼称   AOC Savennières (サヴニエール)
        AOC Anjou (アンジュ)
        AOC Anjou Villages (アンジュ・ヴィラージュ)
        AOC Anjou Gamay (アンジュ・ガメイ)
        AOC Rosé de Loire (ロゼ・ド・ロワール)
        AOC Cabernet d'Anjou (カベルネ・ダンジュ)
        AOC Quarts de Chaume (カール・ド・ショーム)
        AOC Coteaux du Layon-Chaume (コトー・デュ・レイヨン・ショーム)
        AOC Coteaux du Layon Rochefort (コトー・デュ・レイヨン・ロシュフォー)
        AOC Coteaux du Layon Beaulieu (コトー・デュ・レイヨン・ボーリュー)
       
所有者    Claude Papin (クロード・パパン)
       
家族     長男:Christophe (クリストフ)
       次男:René (ルネ)
      
面積     54ha
 歴史
1959年に先代のピエール・パパン氏(現オーナーの父)が9haのぶどう栽培地を購入。 現在は1974年に両親の後を継いだクロード・パパン氏と奥さんのジョエルさんが経営しています。 パパン氏の初ヴィンテージは1975年です。 以来、徐々に畑に手を加え、土壌が良くなるよう念入りに作業を続けています。 毎年気候に応じた畑作業を行なって、ぶどうの成熟度を高め、ワインの品質を目覚しく洗練させていきました。
【ワイナリー拡張の経歴】
1978年~1983年:14haのコトー・シュール ピエール・ビーズの栽培地を購入。
1984年:奥さんの両親から10haショーム、カール・ド・ショーム、ロシュフォーの栽培地を継ぐ。
1988年~1992年:カール・ド・ショーム、ロシュフォーの栽培地を10ha拡張する。
1992年:サヴニエールにある9haのクロ・ド・クーレイヌを借地する。
1998年:ピエール・ビーズの栽培地を2ha増大する。
 地理/気候
ロワール地方アンジュ地区の、銘葡萄園で名高いレイヨン村にあります。
夏涼しく冬温和でやや雨の多い海洋性気候と、夏暑く冬の寒さが厳しい乾燥した大陸性気候の両方の特徴を併せ持ちます。 日差しと川から来る風がミネラルの吸収率を高め、風が強いほどアロマは強くなります。
 品種構成

【白ぶどう】
Chenin Blanc (シュナン・ブラン) 97%
Sauvignon (ソーヴィニヨン)+Chardonnay (シャルドネ) 3%

【黒ぶどう】
Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン) 45%
Cabernet Franc (カベルネ・フラン) 33%
Gamey (ガメイ) 15%
Grolleau (グロロー) 7%

 土壌/栽培
'表面を砂に覆われた片板岩の混じった土壌や、表面から順にシスト土壌・火山岩・海底の堆積物が層になった土壌など。
 栽培
パパン氏は、自然な草生を重んじており、区画によっては耕したり鋤きこんだりしないで草を残したままのうねがあります。 その場所では草が根を張ることにより土をほぐし、土中の微生物の活動が盛んになります。
さらに耕さないことで土地の力も盛んになり、土中の微生物の状況を保持できるのです。 但し、葡萄の樹勢に応じて地中の水分を少なくしたい場合には、土を深く耕して水分を蒸発させることもあります。彼は「どの畑も複雑であり、状態を綿密に観察して対応を行なわなければならない」と考えています。
パパン氏の2人の息子さん、長男のクリストフさんが葡萄栽培を、次男のルネさんがカーヴと事務の仕事を担当しています。
●病気に関する対策として、葡萄の樹の成長段階に応じて、色々な作業を行なっています。
1.できるだけボルドー液(硫酸銅+生石灰+水の混合溶液。べと病の対策に使う)とoligo-élément(オリゴ・エレマン)(=痕跡性元素:微量で生物学的作用をする元素)だけを使用します。
2.うどんこ病に対しては、イオウと松油を使います。
3.ボトリティス菌予防は行なっていません。
4.コキリス蛾と葉巻蛾の対策として、雌雄併合方法(雌のフェロモンで雄を引き寄せ対処する方法)を実施。
5.シカデル虫病には、極一部殺虫剤を使用。

●農作業で特に注意している点
1.葡萄の樹の下と中間部をしっかり芽摘します。
2.年に2回、針金で支柱固定します。
3.葡萄の樹の活力と樹齢に応じて房数を決め、間引きします。
4.腐敗を避けるために、葡萄の房の周辺の通風を良くします。
5.収穫のとき、適量を超えないように房を除去します。
6.土の酸度を調整します。
7.剪定した枝を砕いて畑に撒き、また草を生やすなどして、土壌の微生物生命を活発にします。
 収穫
すべて手摘みで行います。
 評価/プレス
★フランス最高ワインガイド(旧クラスマン)」で、毎年二つ星の高評価。
★「ロワールワインコンクール」では、毎年数々のメダルを受賞。
★ワイン専門誌「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」に頻繁に掲載。特に2008年3月号では4ページに渡って特集され、『土地にぴったり合わせた栽培をする生産者』と絶賛されました。
★ワイン雑誌以外でも、ピエール・ビーズの評価は高く、ビジネス雑誌“Valeurs actuelles(ヴァルール・アクチュエル)”、“L'Humanité(リュマニテ)”や“Capital(キャピタル)”で高評価。

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