生産者情報   Domaine de la Vieille Julienne (ドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ)

原産地呼称  AOC Châteauneuf-du-Pape
       (AOC シャトーヌフ・デュ・パプ)
       AOC Côtes du Rhône
       (AOC コート・デュ・ローヌ)
       Vin de Pays de la Principauté d'Orange
       (VDP ド・ラ・プランシポテ・ドランジュ)

所有者    Jean-Paul DAUMEN (ジャン=ポール・ドーマン)

家族
       奥様:Chantal (シャンタル)
       長女:Lily (リリー)
       長男:Antoine (アントワーヌ)

面積     33ha
        15ha:AOCコート・デュ・ローヌ
        10ha:AOCシャトーヌフ・デュ・パプ
        8ha:VDPド・ラ・プランシポテ・ドランジュ

ワイン生産量 約900hl
 歴史
この醸造元の歴史は長く、18世紀初頭に遡る。 現在のオーナー、ジャン=ポール・ドーマン氏で5代目になります。 ドーマン家がこの地を手に入れたのは1905年。 以来、着実に力をつけ、かつてネゴシアンへの樽売りが主力であった時代に、いちはやく醸造者元詰めという形態でワインを売り始めたパイオニア的存在でした。 また、ヨーロッパ全土を襲ったフィロキセラの害を逃れた希少なワイナリーで、樹齢100年を超える樹が今なお実を結んでいます。 ジャン=ポール氏自身は、1991年から。
 地理/気候
コート・デュ・ローヌ南部。シャトーヌフ・デュ・パプの中でも最北に位置します。 その上、この地区では珍しく北向きの畑であるため、夏の暑さが厳しいコート・デュ・ローヌ地方でもフレッシュさを残すことができ、“フィネス”と呼ばれる繊細さやバランスの優れたワインが生まれます。
コート・デュ・ローヌ南部は、地中海性気候で、ミストラル(ローヌ渓谷を吹きぬける強い北風)の影響を受ける、1年を通して非常に乾燥した気候。
 品種構成

主な品種はGrenache (グルナッシュ)
Mourvèdre (ムールヴェードル)
Counoise (クノワー)
Cinsault (サンソー)
Syrah (シラー)等。
樹齢の高い樹から、収穫量をグッと抑えた、風味の強い葡萄ができます。

 土壌/栽培
土壌は主に石灰岩質の瓦礫が混ざる赤粘土質土壌でできています。表土は砂利質の土壌が多く、日中は温かさを蓄え、夜間に熱を発散して果実の成熟を助けます。区画は日差しに適した丘の中腹にあり、充分な日照量を得ることができます。 ここではできるだけ自然な形でワインを造るよう、除草剤や化学肥料は一切使用せず、昔ながらの伝統的な方法で栽培しています。 ドーマン氏は、この地の非常に特徴のある土壌の個性を表現することに情熱を傾けています。 ただ、自然を尊重するには、手をかけすぎて自然環境を変えてはいけません。 雑草を適度に耕して除草すれば、自然にバランスが取れた環境ができあがり、有機農法が可能となります。

病気の対策は現在は畑の自然環境が全体にバランスが取れているため、樹齢の高い古木は比較的容易です。 収穫量を低く抑えることで病害虫に対する抵抗力が高まっているため、有機農法で使う農薬でさえあまり必要ありません。 若い樹に関しては、畑の状態をまめにチェックしながら、ボルドー液など天然の物を使って対応しています。 なお、2004年からは全ての区画で「ビオディナミ農法=生力学農法」を実践。 2010年にはビオディナミ農法の公的認証機関である「Demeter(デメテール)」により正式に認定されています。
 醸造/熟成
収穫時にSO2(亜硫酸)は添加しません。 もちろん補酸もなし。 天然酵母の活動により醗酵が自然に始まるため、酵母も添加しません。 赤とロゼはコンクリートタンクで醗酵、大樽で熟成。 白はステンレスタンク。 醸造中は なるべく介入をせず、自然に任せます。 醗酵後、ワインを動かし樽に入れる際にも、ポンプを使わず、重力を利用します。 1年間の熟成の後、清澄もろ過もなしでビン詰めされます。
 評価/プレス
★ロバート・パーカーJr.「The Wine Advocate」で、「シャトーヌフ・デュ・パプ・レゼルヴ」の2000年、2001年、2003年、2005年が、100点満点という高評価。
★ワインファンに定評のあるガイドブック「フランス最高ワインガイド(旧クラスマン)」で、毎年必ず高評価を獲得。


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※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています

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