【Vol.23 「ドメーヌ」と「ネゴシアン」】
ブルゴーニュでワインを造る生産者は「ドメーヌ」と「ネゴシアン」の2種類に分かれます。
「ドメーヌ」は自らブドウ畑を所有して、栽培したブドウの収穫から醸造、出荷まで一貫して行います。
「ネゴシアン」は自分でブドウ畑を所有せず、ドメーヌから原料となるブドウやワインを買い取って醸造やブレンドしてワインを造ります。
ドメーヌは生産規模が小さくて家族経営のところが多く、個性のはっきりしたワインが出来る傾向があります。 ネゴシアンは大きな企業が多く、ブレンド技術でばらつきが無く安定した品質のワイン作りが特徴です。
ドメーヌのワイン造り
1. 所有する畑でブドウを栽培して収穫
2. 選果、除梗して醸造しワインを造る
3. 瓶詰め、熟成して出荷
ネゴシアンのワイン造り
1. ドメーヌで造られたブドウを買い付け
2. 選果、除梗して醸造しワインを造る
3. ドメーヌで造られたワインを樽で買い付け
4. ワインをブレンド、瓶詰め、熟成して出荷
どちらが美味しい
ドメーヌにもネゴシアンどちらにも魅力的な生産者がいます。 もっとも有名なドメーヌといえば、ロマネ・コンティを作るドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)でしょう。 有名なネゴシアンにはメゾン・ルロワ、ルイ・ラトゥールなどがあります。 ルイジャドは大規模なネゴシアンでありながら、ブドウ畑を所有するドメーヌでもあります。
小さなドメーヌでは瓶詰めや熟成させる設備を持たないところもあります。 大規模なネゴシアンは複数のドメーヌからブドウや樽ワインを買い付け、醸造・ブレンド・熟成させて出荷します。 ではドメーヌとネゴシアンどちらのワインが美味しいのでしょう。 一般的には個性的なドメーヌ、安定的なネゴシアンと言われますが、現在ではその差はあまりないようです。